2015年11月13日

【河川環境楽園】「垂水の沢」の香りの謎!

こんにちは、河川環境楽園です。秋も深まり、木々も色づいたり、葉を落としたりと、目まぐるしく変化しています。

ふれあい池のもみじもきれいに色づき始めました。
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ふれあい池のもみじ







さて、話は変わりますが、皆さんは木曽川水園の上流部垂水(たるみ)の沢にいったことがありますか?

垂水の沢は木曽川の源流域をイメージした場所となっており、ちょっぴり薄暗いですが、夏場でも涼しくて心地よいところです!

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8月ごろの垂水の沢。まるで秘境のよう・・・





この垂水の沢、実はちょっぴり不思議な香りがします。

キャラメルのような、メープルシロップのような、はたまた香ばしいお醤油煎餅のような…


オアシスパークのおいしい屋台のスイーツの香り…ではありません。
実は「カツラ」という樹木の落葉の香りなんです。(頭にかぶるほうじゃないですよ!)
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葉っぱは丸っこいハート形でとても可愛らしいのが特徴です。

カツラ(桂)は日本と中国に自生するカツラ科の樹木です。
氷河期時代の生き残りといわれる「遺存植物」で、「糸井の大カツラ(兵庫県)」のように樹齢が2000年を超える樹もあるのだそう。



☆香るのは落ち葉!
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先ほど、いい香りがする…といいましたが、実は樹に生えている葉っぱからはいい匂いはしません。ほぼ無臭です。
樹の幹からも、樹の皮からも、特にこれといった香りはしません。
なぜか落ちているはっぱからしか、独特の甘い香りがしないんです。

じつはカツラの葉がなぜ落葉後に香るようになるのか、いろいろな説はあれど詳しいメカニズムはわかっていないんだそうです。
いよいよ謎は深まるばかり・・・。


☆お菓子の香り
香りの成分については研究でわかっています。
これがなんと、キャラメルや焼き芋の中にも入っている香り成分マルトールなんだそうです。
砂糖を含むお菓子に含まれていたり、甘みを増加させる添加物として食品などにも使われるマルトール。
カツラのはっぱの香りはまさに「お菓子の甘い香り」なんですね。

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黄色っぽい葉っぱ(写真左)のほうがよく香ります!

昔は抹香(まっこう:粉末状のお香)として、乾燥した葉が用いられていたんだとか。
心なしか雨降りの後のほうが垂水の沢にいい香りが広がっているような気がします。


皆さんもぜひ、天然の甘ーい香りに癒されてみてはいかがでしょう!




 
posted by 木曽三川公園スタッフ at 15:56| 河川環境楽園 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする